アイアン型ユーティリティは初心者には難しい?飛距離の目安や打ち方のコツを解説!
皆さんはクラブセッティングにユーティリティを入れていますか?
ユーティリティと言えば、以前は初心者のお助けクラブ的なイメージがありましたが、最近はロングアイアンを抜いてユーティリティを採用するトッププロも増えてきましたね。
ユーティリティにはウッド型とアイアン型の2種類がありますが、アイアン型のユーティリティに対して「難しい」というイメージを持つ初心者の方が多いようです。果たして「アイアン型ユーティリティ=初心者には難しい」という本当でしょうか?
そこで今回はアイアン型ユーティリティについてその特徴やメリット、打ち方のコツまで分かりやすく解説していこうと思います。
アイアン型ユーティリティは初心者には難しいってホント?
ユーティリティにはウッド型とアイアン型の2種類がありますが、なぜかアイアン型のユーティリティは「初心者には難しい」というイメージを持つ方が多いようです。
確かにヘッド形状は違いますが初心者の方でも問題なく使えますし、むしろ積極的に使うべきだと思います。
そもそもユーティリティは、球が上がりにくく難しいロングアイアンの代わりに「楽に高い球を打てるようにしたクラブ」です。ウッド型、アイアン型それぞれに特性やメリットはありますが、正直なところ好みのヘッド形状で選んで大丈夫です。
ウッド型が好みの方はウッド型のユーティリティを使えばいいですし、アイアン型が好みならアイアン型のユーティリティを使えばOKです。個人的にはウッド型のユーティリティのヘッド形状は若干苦手意識があるので、私はアイアン型のユーティリティを使うことが多いです。
球の上がりやすさという点で考えるとウッド型のユーティリティに軍配が上がりますが、アイアン型のユーティリティにもソール幅の広いモデルがあるのでそういったモデルを使えば十分に高い球が打てます。
今はウッド型アイアン型ともに本当にたくさんの素晴らしいクラブが発売されているので、「アイアン型ユーティリティ=初心者には難しい」というイメージは一旦捨てて、自分の好みに合ったモデルを使いましょう♪
アイアン型ユーティリティの飛距離の目安はどれくらい?
ユーティリティはロングアイアンの代わりに使うケースが多いです。また最近では5番アイアンをぬいてユーティリティを使う人も増えています。そこでここでは、使用が想定される「4番5番6番ユーティリティ」の飛距離の目安をヘッドスピード別にまとめたいと思います。
HS 40m/s | HS 43m/s | HS 46m/s | |
4番ユーティリティ | 180~185yd | 195~200yd | 200~210yd |
5番ユーティリティ | 170~175yd | 185~190yd | 185~200yd |
6番ユーティリティ | 160~165yd | 175~180yd | 175~185yd |
※使用するギア、ボールなどによって差は出るのであくまで参考程度にしてください。
これは個人的な意見になりますが、初心者の内はあえて5番アイアンを抜いてみるのもアリだと思います。正直なところ本当に5番アイアンを打ちこなせるアマチュアゴルファーは本当に少ないと思います。むしろ5番アイアンで頑張ってボールを飛ばそうとしたり、無理に高い球を打とうとしてスイングを崩す人の方が多いと思います。
そうなるくらいであれば、思い切って5番アイアンを抜いてユーティリティを入れてみましょう。アイアンよりもはるかに簡単に高い球が打てますし、結果的にキャリーも伸びます。また、ユーティリティを使いこなせるようになったころには自然と5番アイアンも打てるようになっているはずです。
無理にロングアイアンにこだわらず柔軟な発想でクラブセッティングを組み立ててみましょう。
アイアン型ユーティリティの打ち方
アイアン型ユーティリティの打ち方は「アイアンと同じイメージでやや払い打つ」くらいのイメージがベストです。
アイアン型ユーティリティは通常のユーティリティに比べてソール幅が大きくありませんので、完全に払い打ちのイメージで打ってしまうと上手く打つことができません。
ヘッド形状も通常のアイアンに近いので、アイアンと同じスイングリズム・イメージで振りつつ、やや払い打つくらいで打った方が結果的にグリーンで止まるような高い球が打ちやすくなります。
無理にボールを上げようとすると無駄な力みが生まれるだけでなく、様々なミスを誘発する可能性が高いので「ボールはクラブが上げてくれる」くらいの気持ちで自分は気持ちよく振り抜くことだけを意識しましょう。
それでもなかなか上手く打てない場合は、ソール幅が広めのアイアン型ユーティリティを選ぶようにしましょう。ソール幅が広いと低重心になり、球を上げやすくなるだけでなく多少のミスにも強いのでおすすめです。
アイアン型ユーティリティのメリット
通常のアイアンと同じ感覚でスイングすることができる。
アイアン型ユーティリティのヘッド形状は通常のアイアンに近い形でデザインされているものが多く、通常のアイアンと同じ感覚でスイングしやすくなっています。通常のユーティリティのヘッド形状が苦手という方もいるので、そういった方にはアイアンと同じ流れで打ちやすいアイアン型ユーティリティがおすすめです。アドレスした時のヘッド形状に違和感を感じると何となく気持ち悪い気がしますし、スイング自体にも影響を及ぼすことがあります。
アイアンが得意な人、構えた時にスッキリした見た目が好みの人はぜひアイアン型ユーティリティをクラブセッティングに入れてみましょう。
通常のユーティリティよりも球筋のコントロールがしやすい
アイアン型ユーティリティは球筋のコントロールがしやすいのも特徴の一つです。通常のユーティリティはヘッド形状もシャローで高い球が打ちやすい分、初心者や中級者にとっては弾道の打ち分けが難しくなってしまいます。
ですが、アイアン型ユーティリティはヘッド形状もアイアンとほぼ同じなので高低の打ち分けや球を曲げたりすることも比較的やりやすくなっています。ティーショットや林からの脱出など、あらゆる場面で使い勝手のいいクラブなので1本持っているとラウンドの際にとても重宝します。
ラフなどのライが悪い状況からでも打ちやすい
アイアンのストロングロフト化が一般的になった現在では5番アイアンは立派なロングアイアンです。そんな5番アイアンでラフなどのライが悪い状況からグリーンで止まる球を打つことは非常に難易度が高いです。そういった時こそアイアン型ユーティリティの出番です。
アイアン型ユーティリティであれば通常のアイアンよりも楽にラフからグリーンを狙うことが可能です。また、ソールが広めのアイアン型ユーティリティを使えば更にショットの難易度が下がります。ラフなどのライが悪い状況からパーオンすることができればスコアアップの可能性はグッと上がります。
おすすめのアイアン型ユーティリティ3選
ここではおすすめのアイアン型ユーティリティベスト3を紹介します。それぞれに特徴はありますが、どれを選んでも間違いないくらい素晴らしいクラブです。アイアン型ユーティリティの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
スリクソンZXユーティリティ
まずはスリクソンの「ZXユーティリティ」です。これは個人的に一番おすすめのアイアン型ユーティリティです。
このモデルはプロの間でも非常に評価が高く、PGAのトッププロもクラブセッティングに採用しています。スリクソンのアイアン型ユーティリティは、やさしくて飛距離が出るのにヘッドが重たく見えないのが素晴らしいと思います。アドレス時のトップブレードの厚みに関しては、感じ方に個人差はあると思いますが個人的にはスッキリしていて違和感なく構えることができます。
最近ではPGA最後の大物フリー選手、B・ケプカ選手がスリクソンとクラブ契約を交わしたことも話題になりました。どうしても海外メーカー勢に一歩遅れを取っている感のある日本メーカーですが、ここからの巻き返しに期待したいです。
PING G425 クロスオーバー
次はPINGの「G425クロスオーバー」です。このクラブはとにかく簡単に・楽に・高い直進性のある球が打てます。
私はロングアイアンになると球がつかまりにくく、ややスライス系の球になることがあるのですがこの「G425クロスオーバー」に関しては特にあれこれ小細工することなくいつも通り振るだけで真っ直ぐ高い球を打つことが出来ました。
「え、めっちゃ簡単じゃん!」というのが率直な感想です。アドレスした時の印象としては、ややグースが効いている感じはありますがそこまで気にはなりませんでした。
5番アイアンが苦手な方はいっそのこと5番を抜いて、このG425クロスオーバーを入れるのも全然アリだと思いますよ!
テーラーメード SIM DHY
最後はテーラーメードの「SIM DHY」です。
このモデルは5番アイアンが苦手な初心者~中級者におすすめです。先に紹介した2モデルに比べるとアドレスした時にヘッドがボテッとした印象はありますが、高い球を打つことに関してはこのモデルがNo.1です。また打感が良いのもおすすめポイントです。
このクラブはとにかくグリーンで止まる高い球が楽に打てるので、初心者~中級者に限らず上級者にとってもスコアアップの強力な武器になると思います。
どんなクラブも使いこなせるスイングを手に入れよう!
今回はアイアン型ユーティリティについて解説してきました。最近は本当にクラブ性能の進化が著しく、昔に比べるとはるかにゴルフがやさしくなったと思います。クラブ性能の進化による恩恵はどんどん享受するべきだと思いますし、その反面クラブの性能を活かせるかどうかは自分のスイングにかかっています。
自分のスイングが間違っていればクラブの性能を活かすことも出来ずに、不調の原因をクラブのせいにして次から次に買い替えることになるでしょう。そんな悲しいゴルフ人生を送らないで済むように、今からでも正しいスイングを身に付ける必要があります。
正しいスイングは単純にカッコイイです。誰でも皆から憧れられるようなかっこいいスイングを身に付けたいと思いっているはずです。
もしあなたが自分のスイングに悩んでいるなら今からでもスイング作りに取り組むべきです。
しかし「何から始めたらいいか分からない…。」という方がほとんどだと思います。そういった方はそのまま我流で練習するのではなく、一度プロの目線でスイングをチェックしてもらうことをおすすめします。
そこで一番効果的なのが、ライザップゴルフの「スイング診断」です。
ライザップゴルフのスイング診断は、豊富な知識を持ったプロコーチがあなたのスイングを分析し「何が問題なのか?原因は?取り組むべき課題は?」といった疑問に対して科学的データをもとに解決策を導き出してくれます。
今やデータ解析に基づいたレッスンは常識で、ライザップゴルフはその為の環境が高いレベルで整っています。
感覚に頼ったレッスンや方にはめ込むような指導は時代遅れですし、時間とお金の無駄でコスパは最悪です。
あなたが本気で自分のスイングを変えたいと思っているのなら、まずは「スイング診断」を受けて自分の進むべき方向性を見出すところからスタートしてみましょう!