【アイアン編】レンジボールとコースボールの飛距離の差って何ヤード?
ご存じの通り、ゴルフ練習場で使用されている「レンジボール」は、コースボールに比べて飛距離が出ません。練習場のボールに紛れ込んでいるコースボールを打った時には、その飛距離の差にびっくりすることがあります。
あなたも練習場で「今のショットはコースボールだったらどれくらい飛んでるんだろう…?」なんて思ったことが、少なくとも1回はあるのではないでしょうか。
私もゴルフを始めたばかりの頃は、練習場の感覚で打ったアイアンショットがグリーンを大きくオーバーして大トラブル…という苦い経験を何度もしてきました(^^;
ゴルフの帝王ジャック・ニクラウスの名言に『ゴルフスコアの70%は120ヤード以内のショットで打たれる』という言葉があります。ゴルフにおいて『自分の飛距離を正しく把握する』ということはそれくらい大切なことなんです。
特にゴルフ初心者の方は、自分の飛距離を正しく把握できるかできないかで、練習のやる気も全然変わりますよね。そのた目まずは、『レンジボールとコースボールの飛距離の差って何ヤードくらいあるの?』という疑問について解説していきます。
しかし、あなたの今年の目標に「スコア100を切る!」を掲げているなら、レンジボールとコースボールの違いはもちろん、身近なコーチに120ヤード以内のショットを的確に打てるような指導をしてもらいましょう!
しかし、身近にゴルフを教えてくれるコーチがいないなら、今だけライザップゴルフのゴルフ力診断が初回限定で3,300円で受けられるので、利用するのもありです。
「くそ!今回も100切れなかった…!何を改善したられスコアが上がるんだ!?」と行き詰まってしまっているなら、あなたのスイングをプロのトレーナーに1回見てもらって改善するだけでも、圧倒的なスコアの差が生まれて、快適なゴルフライフを送れますよ!
レンジボールとコースボールの飛距離の差は『10%』
一般的にレンジボールとコースボールの飛距離の差は『10%』ほどだと言われています。
レンジボールを7番アイアンで打った時⇒150ヤード
コースボールでは飛距離が10%伸びるので⇒165ヤード
ということになります。つまり、コースで7番アイアンを打つときは165ヤード飛ぶと想定して距離のマネジメントをしていく必要があるということです。
レンジボールの種類や状態によっては飛距離の差にバラつきがある
レンジボールとコースボールの飛距離の差は『10%』と紹介しましたが、このパーセンテージはレンジボールの種類や状態によって差が出てくるものと思っておいた方がいいです。
一般的なゴルフ練習場で使用されているレンジボールは下の画像のようなワンピースのものが多いです。
この画像のボールはほぼ新品ですが、ここまで綺麗でなくてもある程度ボールのツヤがあり、傷も少ないようなレンジボールであれば飛距離の差は『10%』と思ってもいいでしょう。
しかし…実際の練習場はこのような状態のボールも多いはず。
このような状態のレンジボールだと飛距離の差は10%以上。場合によっては15%以上飛距離が落ちる可能性も十分にあります。
逆に下の画像のように『ツーピースのレンジボール』を採用している練習場であれば、飛距離の差は『10%以下』となり、コースボールに近い飛距離が出ると思います。
レンジボールがコースボールより飛ばない理由
ではここからは、『なぜレンジボールは飛ばないのか?』という点について解説していきます。
耐久性、コスト面を優先して作られているから
練習場で使用するレンジボールは、毎日使用されますし、年間を通してとてつもない回数を打たれます。
ちょっとやそっとの耐久性では、あっという間にボールがダメになってしまいます。また、ボールの耐久性が低ければ交換頻度も増えるので、練習場にとっては大幅なコストアップになってしまいます。
そういうわけもあって、ゴルフ練習場で使用されているレンジボールは『耐久性が高く、生産コストの低いボール』ということになっているのです。
そもそものボールの構造が違う
私たちが、ゴルフコースで使用するボールは『2ピース(2層構造)』もしくは『3ピース(3層構造)』というものが多いです。
一方でレンジボールは『1ピース』のものが多く、当然『2ピース・3ピース』のボールに比べて、飛距離・打感・スピン性能、ディンプルの数・構造などあらゆる面において劣っています。
上記で説明したように、そもそもレンジボールは飛距離や打感を目的に作られていないので、こういった違いは当然ですね。
安全面を考慮して作っているから
コースボールはレンジボールに比べて、飛距離も出ますし、ボールスピードも速いです。そんなボールを練習場でガンガン打っていたら、ネットを超えて民家や人に当たる可能性もあって非常に危険です。
レンジボールはそういった安全面にも配慮して、飛距離・ボールスピートを抑えるように設計されています。
短い番手では飛距離の差が出にくい
ここまでレンジボールとコースボールの飛距離の差について解説してきましたが、実は『ウェッジなどのロフトの大きいクラブでは飛距離の差が出にくい』という事実もあります。
実際に私が練習場でデータを測定してみても、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジなどのウェッジ系では、コースボールとレンジボールの飛距離の差はほとんどありませんでした。
さすがに9番アイアン以降のクラブでは飛距離の差が出てきましたが、ピッチングウェッジ以下は飛距離の差はほとんどないと思っていても良いでしょう。
スコアアップの為に自分の飛距離を把握しておくことは大切!
今回は『レンジボールとコースボールの飛距離の差』について解説させていただきました。
私が、今回の記事でもう一つ皆さんにお伝えしたいのは『自分の飛距離をしっかり把握することの大切さ』です。
最近はパワー全盛のゴルフ界ですが、やはりゴルフにおいて一番大切なのは、しっかりと距離を打ち分けることです。
記事冒頭でも紹介したジャック・ニクラウスの名言『ゴルフスコアの70%は120ヤード以内のショットで打たれる』でも言われているように、セカンドショット・ショートゲームでしっかりと安定したショットを打つことがゴルフスコアに良い結果をもたらします。
スコアが伸び悩んでいるアマチュアも、自分の飛距離を把握した上でしっかりと打ち分ける技術・マネジメントができれば一気に自己ベスト更新・大幅なスコアアップも可能だと思います。
練習場では、ついついスイングフォームに気が向きがちですが、もう少し自分の各番手の飛距離に意識を向けて、普段の練習の質をもう一段回レベルアップさせましょう♪
レンジボールとコースボールの差は『約10%』
レンジボールの状態(メーカーの種類や劣化の具合)次第では飛距離差のバラツキが大きくなる(15%以上)
ウェッジなどのロフトの大きいクラブでは、レンジボールとコースボールの飛距離の差は小さい
自分の番手ごとの飛距離を把握しておくことはとても大切!
最後にちょっと最近驚いた話を一つ。2020年、大幅な肉体改造によって圧倒的な飛距離を手にした『ブライソン・デシャンボー』。
超タフな設定となった2020年の全米オープンでは、その飛距離を武器に出場選手唯一のアンダーパーをマークしてぶっちぎりのメジャー初優勝を果たしました。
実はデシャンボー選手の練習は、ジムでのトレーニングと練習場での打ち込みがほとんどで、コースでのラウンド練習はほぼしないそうです。
大会前の練習ラウンドも数ホールで切り上げることが多く、プライベートでのラウンドはほぼ『ゼロ』…。こういったスタイルを取っているのには以下のような理由があるそうです。
・数時間かけて70~90回しかショットしないラウンド練習は非効率で無駄が多い
・映像やコーチのチェックを受けながら打つ練習場での練習の方が、1~2時間で100~300球も打てるし効率的。
実はこの練習に対する考え方は、アマチュアにとって非常に参考にするべき練習の仕方だと思いました。
練習場に行くと、ついつい飛ばしたくなって思い切り振り回したり、ただやみくもにボールを打ちまくったり、ゴルフ雑誌やYoutubeレッスン動画で得た知識をあれこれ試すうちに訳が分からなくなる…、あるあるですよね(^^;
これって時間的にも金銭的にも非常に無駄が多いとは思いませんか?
メジャーチャンピオンのデシャンボー選手ですら、映像でのチェック・コーチの指導を受けながら日々練習に励んでいるわけです。
プロに比べて練習時間・頻度共に圧倒的に不足しているアマチュアゴルファーこそ一回の練習の質にこだわるべきだと思います。
いくら練習しても突破できない自己ベスト、理想とは程遠いスイングフォーム…。それを我流で乗り越えるのにどれだけの時間とお金がかかるのでしょうか。
皆さんもこの機会に我流の練習をストップして、第三者の視点(プロコーチによるスイングチェック・レッスン)を取り入れた質の高い練習をしてみませんか?