【TPCソーグラス】プレーヤーズ選手権の名物17番ホールで生まれた名場面を紹介!
2020年のプレーヤーズ選手権は、松山英樹選手がコースレコードに並ぶ『63』をマークしながらも世界的な新型コロナウイルスの影響を受けて初日を終えた時点で中止となりました…。
久しぶりに優勝を狙える雰囲気があっただけに非常に残念な結果となってしまいました。
『第5のメジャー』と呼ばれる、ザ・プレーヤーズ選手権。その舞台は【TPCソーグラス】です。
ゴルフファンなら一度は聞いたことのあるのではないでしょうか?
今回は知ってるようで知らないプレーヤーズ選手権のあれこれについてご紹介していこうと思います。
TPC(トーナメントプレーヤーズコース)のコース設計者はあの世界的設計者「ピート・ダイ」
TPCってトーナメント・プレーヤーズ・コースの略だって知ってました?私は知りませんでした(^^;
話がそれましたが、プレーヤーズ選手権の舞台『TPCソーグラス』のコース設計者は世界的にも有名なゴルフコース設計者「ピート・ダイ」です。
ピート・ダイはスコットランドでゴルフコース設計に関する知識を学んだそうで、彼の設計したゴルフ場には枕木を使ったバンカーやポットバンカー、小さなグリーンなどクラシカル要素が取り入れられています。
なんと言っても一番印象的なのはTPCソーグラスの17番ホールの「アイランドグリーン」です♪
毎年名だたる名プレーヤーが、プレッシャーのあまり池ポチャするシーンが印象的です。
ちなみにこの「ピート・ダイ氏」ですが、プレーヤーとしても非常に優れていたそうで、様々なアマチュアの大会でチャンピオンに輝いていたそうです。
実は日本にもピート・ダイ設計のゴルフ場がある
世界的な設計者のピート・ダイですが、実は彼が設計したゴルフ場は日本にもたくさんあるんです。
例えば栃木県日光市にある「ピートダイG.C ロイヤルコース」。
他にも成田ヒルズC.C、ゴールデンレイクスGCなど合計20を超える、ピート・ダイ設計のコースが日本にはあるんです。皆さんも機会があれば、本場の有名設計者のゴルフコースを体験しに行ってみてはどうでしょうか♪
プレーヤーズ選手権はメジャー以上!?優勝賞金が桁違い!
「マスターズ」「全米オープン」「全英オープン」「全米プロ」の世界4大大会と並び、『第5のメジャー』とまで呼ばれる、ザ・プレーヤーズ選手権ですが、実は大会の規模としては4大メジャーにも負けないくらいのビッグイベントなんです!
ザ・プレーヤーズ選手権の賞金総額は4大メジャー以上
残念ながら中止になってしまった、2020ザ・プレーヤーズ選手権ですが、その賞金総額はなんと1500万ドル(約15億4000万)、そして優勝賞金はなんと270万ドル(2億7700万)と破格の賞金額が設定されていました!
この賞金額は4大メジャーのどれよりも高い金額となっています。つまり賞金だけを見れば世界1の大会なんです。(さすがPGAツアーのフラッグシップイベントですね)
ちなみに日本ツアーの賞金王「今平周吾選手」の年間獲得賞金が約1億6000万ですから、たった1試合優勝するだけで日本の賞金王をはるかに超える賞金を得ることができるわけです。
しかもザ・プレーヤーズ選手権に勝てば、「フェデックスポイント600pt」「5年シード」「メジャー4大会の3年間出場権」という超ビックなおまけまでついてくるんです。
プロとしては是が非でも勝ちたい大会ですが、出場できるのはフェデックスランキング上位125人、世界ランキング上位50人と設定されており、このフィールドで勝つのは至難の業…。
そんな猛者揃いの中で首位スタートを決めた日本の「松山英樹選手」。これがいかにすごいことか!それだけに今大会中止が非常に悔やまれますね。
終盤でドラマを生む名物17番ホール!
ザ・プレーヤーズ選手権と言えば、数々の名場面を演出してきた17番ホールですね♪
コースの距離しては約130ヤード程と短いのですが、グリーンは硬く、ティーグランドからは非常にグリーン面が見えにくいために、選手は縦の距離感を出しづらくなっています。
また、勝敗を左右する終盤のプレッシャーのかかる場面ということで、ピン位置によって手前もしくは奥の池にボールが吸い込まれるシーンを目にします。ちなみにこれまで平均して1試合約40個のボールが池に沈んでいるそうです。
フレッドカプルスは17番ホールで2度のホールインワンを達成!
これだけ多くの名プレーヤーを悩ませてきた17番ホールですが、この17番で過去に2度もホールインワンを達成したのが「フレッドカプルス」です。言わずと知れたマスターズチャンピオンです。
一度目のホールインワンは1997年大会の最終日、ピンは最も難しい右奥。ボールは傾斜を伝ってカップに吸い込まれるように入っていきました。
そしてすごいのは1999年大会のホールインワンです。これは初日に生まれたショットですが、なんとティーショットを池ポチャ…。そして打ち直しの3打目を直接カップに放り込んだのです!まさかのホールインワン・パーです!
本人はうれしいのかホッとしたのかなんとも言えない表情をしていたのが印象的です。
それではここからは、この17番ホールで生まれた名場面をいくつか紹介していきたいと思います!
リッキーファウラーの優勝を決定付けたティーショット!2015年大会
メジャー初優勝が期待されるリッキーファウラーの、優勝をかけたプレーオフのこの場面でのこのショット。
一番難しい右奥のピン位置に対して、この狭いサイドに「ドスン!」と打ってきた時には鳥肌が立ちました!
私はリッキーファウラーが大好きでコブラのドライバーを買ったくらいなので、個人的には松山選手と同じくらいに「メジャーで勝ってほしい選手」の1人です!
驚愕のスネークラインを沈める!さすがのタイガーウッズ!2001年大会
ザ・プレーヤーズの17番と言えばこのシーンを思い出す人が多いのではないでしょうか。
2001年大会のタイガーウッズ、「え、そんな曲がり方するの!?」とびっくりするようなスネークラインを見事に沈めます。
この素晴らしすぎるイマジネーション、それをこの大舞台で実現できるのがタイガーウッズです。
大ピンチからの背面ショット!マットクーチャー2015年大会
このショットもプレーヤーズの17番を語る上では外せない名場面です。グリーン外、枕木のすぐ横に止まったボールはとてもスタンスが取れるような場所ではありません。
そこでマットクーチャーが選択したのが片手での背面ショット!ボールは無事にグリーンオンしてピンチ脱出です。
世界のトップ選手は、こういったピンチの場面からも想像力豊かなエスケープショットを見せてくれるので、ミスショットの後こそ「どんなエスケープショットをするのかな?」とワクワクさせてくれます。
「珍場面」鳥がボールを…!まさかの池ポチャ!
最後に珍場面を紹介します。選手が放ったボールを鳥がくわえてそのまま飛び立ち、なんと空中でボールを話してしまい池ポチャ!
これには打った本人も苦笑い。しかし、これ無罰の扱いでリプレースしてプレー再開することができます!一安心…。
アメリカのゴルフ場はワニがいたりと、日本では想像もつかないようなことが起こります
プレーヤーズ選手権の優勝者はマスターズに勝てない!?
実はこのプレーヤーズ選手権には「プレーヤーズ選手権の優勝者はマスターズに勝てない」というジンクスがあります。
というのも2006年大会までマスターズの2週間前に開催されていたので、プレーヤーズとマスターズを連勝する選手がいなかったのです。(これだけの大舞台を連勝する選手なんてほとんどいないのが自然な気がしますが…)
しかしそれもタイガーウッズが連勝することで、このジンクスを覆しました。しかしそれ以降この2大会を連勝した選手は現れていません。
それだけの大偉業ということですね!
日本人としてはいつかそんな大偉業を達成する選手が日本から現れてほしいと思います!